
ヘルニアとは、体内のある臓器が本来あるべき位置から脱出してしまった状態を指します。
これが背骨のクッションである椎間板におこったものを椎間板ヘルニアと呼びます。
椎間板の中に存在する髄核というゲル状の組織が、外に飛び出して神経を圧迫します。
神経が圧迫されることにより腰痛、脚の痛みやしびれ、ひどい場合には感覚が無くなってしまったり、足が動かせなくなってしまう事もあります。
加齢に伴う椎間板の老化の過程で生じますが、急に重い物を持ち上げる、中腰といった日常の動作、激しいスポーツなどの腰への負担がきっかけとなることが少なくありません。
また、喫煙、遺伝(同一家系内に発症しやすい)、精神・社会的側面(不安、抑うつ、結婚生活)や、仕事に対する姿勢(仕事上のストレス、仕事への集中度や満足度、失職)などが深く関与していることも指摘されています。